皆様ごきげんよう。
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本日は一本締めの話から始まります。
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九に一を入れて、丸く。
いろいろあったけれど、固執せず、全て良し??
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あの小気味よい所作の中に、これほどの思想が込められているとは、
改めて気づかされると、少し驚かないでしょうか。
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カミュのシーシュポスも、同じ場所に辿り着く気がします。
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岩を頂上へ運ぶ。転がり落ちる。また運ぶ。
永遠に、達成されない。
これほど不条理な罰はない??はずでした。
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けれどカミュは言った。
「シーシュポスは幸福だったと想像しなければならない」と。
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繰り返すうちに、岩が落ちることへの落胆が消えていく。
意味を求める心が、静かに手放されていく。
そのとき初めて、一つひとつの歩みそのものが、目的になる。
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人間は意味を求める生き物です。
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しかし世界は、その問いに答えてくれない。
その「ずれ」こそが、不条理の正体でしょう。
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ならばどうするか。
意味がないと嘆くのではなく、
意味がないからこそ、今この瞬間に集中できる??
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仏教の「空」も、突き詰めればそこに向かうのではないでしょうか。
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全てのものに固定した実体はない。だから今が、全てになる。
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登山には二種類ある、という話が好きです。
頂上を目指す登山では、一歩は手段に過ぎない。
楽しむ登山では、一歩が目的になる。
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人生は、後者でしょう。
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どこかに辿り着くためではなく、
歩いていること自体の中に、既に全てがある。
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何があっても、丸く収める。
全て良し、と思う。
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それは諦めではなく、
おそらく??人間が辿り着ける、最も静かな強さなのだと思います。
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どうか、穏やかな時間をお過ごしください。
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