日傘をさして駅へ向かう
ふと目をやると
死んだカナブンに
アリ達が集まってきていた
夏も終わるんだなあ
お前は下ばかりを見て歩いているね
と父によく言われていたことを
また、思い出して
顔を上げて歩く
全力疾走する子供とすれ違って
ひらひらとぶ蝶々ともすれ違って
子供の名前を呼びながら走る母親と思しき
女性ともすれ違った
お父さまが入院中
父にお目にかけるようにと
お母さまから命じられて
病室で踊った下手なバレエ
今だって、決して上手くないけれど
それでもあの頃より随分と上達したんだよ
天に示すが如く踊れ
と教わってから
わたしにとってバレエは
少し祈りと似ている
天に示す、その天にいるのは
おとうさんや、にゃんちゃんだから
話しかけるみたいな
気楽なもので
高尚なものでは決してないのだけれど
あれ?
何の話でしたっけ?
また、話が違う方向に向かってたや…
発表会が、無事に終わりました。笑
LINEやメールをたくさんありがとう
ふわっとした会話の中でしか
発表会の事を話していなかったのに
みんなが、その日を覚えていてくれた事が
とても嬉しかったよ
とりあえず、今は足がとても痛くて
忙しかったから部屋がとても汚いよ笑
丁寧に片付けて
いつもの暮らしに戻ったら
ルドンの蝶の絵を飾りたいんだ
またね