おはようございます!
炎天下が続きますね??
毎日ガ◯ガリ君を食べています暑い時、身体は内側から冷やすのが一番効率が良い気がしますが、どうなのでしょうか…
前にここで、今年は冷たいものを食べ過ぎないようにしたいと書いた気がしますがその決意は早くも揺らいでいるみたいです(??;)
せめて"ほどほど"ぐらいには納めたいですね…
本日15:00〜24:00、明日13:00〜23:00で出勤しますお時間があればぜひ^ - ^
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今回は横溝正史「蔵の中・鬼火」です
作家活動の初期から中期に書かれた短編が収められています横溝正史と言えば金田一耕助のような探偵が活躍する推理小説が有名ですが、当初はこの本に収録されているような耽美的、幻想的な作品を書いていたようです
表題作の「蔵の中」はある雑誌の編集長、磯貝氏の元に蕗谷笛二という青年から小説の原稿が届くところから始まります
その原稿の題こそが『蔵の中』
本作はこの作中作が鍵を握る、メタミステリーの形を取っているのです原稿には何故か編集長の磯貝氏自身が登場するのですが、果たしてこれは現実か妄想か…そして物語は終盤にかけて明かされてゆく事実によって、意外な結末を迎えることになります
途中、作中世界と作中作の境界が曖昧になり作者の仕掛けたトリックに見事に騙されてしまいました…
この短編集の中で「蔵の中」は、少し異色の作品に思えますと言うのも、確かに他の作品も男女の愛憎とか人間の破滅など、「ある事件」の顛末を描いたミステリー的な要素を含んではいるのですが、推理小説と言えるほどそんなに技巧的ではなくて、むしろ作者の紡ぐ幻想世界に酔いしれるような作品群だと思うのです
しかし「蔵の中」は、作中作で繰り広げられる美文調に彩られた耽美的物語が一転、叙述トリックによって読者を騙し、メタミステリーの様相を見せる…作中作『蔵の中』の世界だけでも十分に美しく面白いのに、それを伏線として利用し巧緻なミステリー作品に仕立てたのは、やっぱり後に金田一を発表しただけありますねこの作品を書いた時から既に、トリックに富んだ推理小説に強い思い入れがあったのかもしれません?
どのお話も横溝ワールドを楽しめて、おすすめです(o´▽`o)
?天ぷらうどんには卵天がマストです