声って、とても大事な要素だと思うんです。
顔。スタイル。
口や目のパーツ。
匂い。
そして、声。
どれを取っても、
その人を形作る大切な
アイデンティティだと思います。
お兄様にも、ありませんか?
その人の匂いが忘れられない。
声が忘れられない。
何年も経っているのに、
ふとした瞬間に思い出してしまう。
顔より先に、声の方が
記憶から戻ってくることもあると思います。
ルナはずっと、
自分の声に劣等感がありました
よくある話ですが、
自分の声を録音して聞いてみると、
「え、私ってこんな声なの?」
と変に感じることがありますよね。
自分が認識している声と、
他人が聞いている声が違うから、
そう感じるらしいです。
ルナの場合は、
違和感だけではありませんでした。
ひどく通らない声をしていて。
買い物をしている時、店員さんに
「すみません」
と声をかけても気づいてもらえない。
もう一度言っても、
やっぱり届かない。
最終的には、
トントンとしないと
気づいてもらえないこともありました
ここにいます。
声を出しています。
呼んでいます。
それなのに届かない……
そういう経験が重なると、
自分の声を好きになるのは、少し難しいです。
でも、ここは密室。
このお部屋の中では、
ルナの声を褒めてもらえることがあります。
「声が可愛い」
「アニメ声っぽい」
「その声、興奮する」
「もっと聞きたい」
お世辞かもしれません。
でも、日常生活で
自分の声にアイデンティティを
感じられなかったルナにとって、
それはかなり大きな言葉でした。
届かないと思っていた声が、
このお部屋ではちゃんと届いている。
聞こえないものみたいに扱われていた声が、
お兄様の中では、ちゃんと存在している。
そう思わせてもらえたんです。
ルナは、お兄様たちのおかげで、
少しずつ自分の声を
受け入れられるようになりました。
顔を褒めてもらえることも嬉しいです。
身体を褒めてもらえることも嬉しいです。
雰囲気を好きだと言ってもらえることも、
もちろん嬉しい。でも、声を褒めてもらえた時は、
少し違う所で救われる感じがします。自分では嫌いだった部分。
自信がなかった部分。
どうにもならないと思っていた部分。
そこを、
「好き」
と言ってもらえること。
それって、かなり特別です。
だからもうきっと、大丈夫です。
お兄様たちが、
ルナの声をすっごく可愛いと
言ってくれたのですから↕️
ルナ
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